エリクソンのライフサイクル論

エリクソンが考えた人間のライフサイクルの8段階はそれぞれ乳児期、幼児期、児童期、学童期、青年期、成人期、壮年期、老年期である。エリクソンのライフサイクル論によって、人生のライフサイクルが8つの段階に分けられ、各段階において、いろいろな危機が生じ、それらがアイデンティティ、パーソナリティの形成に多少の影響を及ぼす。危機とはアイデンティティの一要素を決定する重要な分岐点ということである。8つの段階の危機をどうやって向い、乗り越えるかはアイデンティティを決定するのである。例えば、 ー乳児期に:信頼感対不信 ー幼児期:自律性対恥・疑惑 ー児童期:積極性対罪悪感 ー学童期:勤勉性対劣等感 ー青年期:アイデンティティ対アイデンティティ拡散 ー成人期:親密性対孤立 ー壮年期:世代性対停滞 ー老年期:総合対絶望 私の各段階において生じる危機の例: 「I-①」泣き出したら、すぐに母に抱いてもらった。安心が感じられて、人への信頼感が出てきた。他人に依存できると思った。 「I -②」色々なおもちゃのうちに、選り好みがあって、好きなものだけをつかんで遊ぶことは意志を持ち始めたと思う。(自律性) 「I -③」おもちゃをよく投げて、それからどこかにあるか検査するようなゲームが好きだった。積極性を体験したと思う。(積極性) 「I-④」ペンが書くためのものであることがわかった。ペンをつかんで、床や壁などに描いて、楽しんだ。書く能力を持っていることに気がしたと思う。 「I-⑤」鏡の像を見ると、鏡に映し出す像が自分の顔がわかる。その像を見ることが好きであった。(アイデンティティ) 「I-⑥」母とおばさん以外、誰にしても抱いてもらったら、激しく泣いてしまった。母とおばさんはいつも笑わせて、温かい愛情が感じられるからだと思う。(親密性) 「I-⑦」赤ん坊のころ、毎日、おばさんが近所の周りを連れて歩き回って、体をきれいにしてくれた。おばさんの世話を感じ知ったと思う。(世代性) 「I-⑧」いつも母のそばにいて、懐に抱いてもらう生活の喜びを噛み締めていたと思う。(満足感) 「II-①」乳房から出るミルクを飲むことをやめさせた。好きな母のミルクじゃなくて、パウダーミルクを飲むことが嫌いだった。人への不信感が感じたではないかと思う。 「II-②」よくプラスチック製のおまるを覚えている。この時、ちゃんとトイレができたから、自律性も出てきたと思う。 「II-③」毎日隣の家の子供と遊んだ。家の庭をはい回って、楽しい時間を過ごせた。 「II-④」「パパ」「ママ」などの簡単な言葉を使用はじめ、親を驚かせた。皆に褒めてもらって、偉いことをやったかと思った。 「II-⑤」他人に写真を撮られることが大好きだった。カメラの前に、自信をもって、ポーズできた。自分の写真がみたら、快くなった。 「II-⑥」父は子犬を買ってくれて、非常にうれしくなった。犬をケアすることによって、愛情が生成してきた。 「II―⑦」風邪をひいたとき、母がとても心配でした。スープを作ってくれたり、お医者さんに連れて行ったりしたことで、まめまめしいケアを感じ知ったと思う。 「II-⑧」ある日、親は激しくけんかし、突然父は母の頬を叩いた。その時、いつも幸せな家族を作ることはあり得ないかと思った。幸せな家族がどうしても存在するという信念がすごく揺られた。 「III-①」ずっと外で遊び、うちに帰るとき、泥だらけの体を見たら、母は怒ってしまった。母はもう私を甘やかさないかと疑問があった。不信感が生じた。 「III-②」服の着方を知って、はじめて靴が自分で脱ぎことができた。母の手伝いはもう要らなかった。 「III-③」時々おねしょしまった。寝る前に、ちゃんとトイレへ行っても、どうにもならなかった。自分の排便をコントロールできないかと思った。おねしょした後、疑惑感が生じた。 「III-④」色鉛筆を使って、絵本に書いてある絵のように自分で描いた絵に色を付けて、母によくほめてもらった。「将来、画家になるかなー」と言われた。自分が芸術的能力を持っているかと思った。 「III-⑤」親と一緒にカラオケを行くたびに、いつも90点以上を得た。「歌が上手だね」「すごい」と褒められて、将来歌手になると決心した。毎日、トイレへ行っても、歌うことを練習し、テレビに移される歌手のコンサートに夢中になってきた。 「III-⑥」週末のたびに、親はよく会社へ行って、私が外に出られないようにドーアをロックしてしまった。一日中うちに一人で遊んで、寂しく感じて、孤立を体験した。 「III-⑦」小学生のころ、二度犬にお尻を噛まれてしまった。その時、母はずっと一週間に遠いところにいるお医者さんに連れて行って、会社に行かず、一日中私のそばにいて、看護した。母への感謝が芽生えたと思う。 「III-⑧」私の犬が病気で死んでしまったとき、すごく悲しくなった。五日間絶えずに泣いて、何も食べたくなくなってしまった。初めて、生活の哀楽をしみしみと感じられた。 「IV-①」新しい家に移動したとき、近所の人はプレゼントをあげてくれた。人への信頼感が芽生えた。 「IV-②」自分でシャワーを浴びたり、歯を磨いたりした。当時まではそれらのことは母またはおばさん手伝いをもらって、自分でできなかった。できるようになって、自律性を体験した。 「IV-③」ドールと遊ぶことが大好きだった。毎日、ドールの髪を磨いたり、新しい服を着替えたりして、私の妹として世話をした。自分がお姉ちゃんになりたかったではないかと思う。 「IV-④」なかなか、自転車が乗れなくて、がっかりした。ほかの子供がやっているようにできなく、劣等感が感じた。 「V-①」近所の子供とけんか度に、いつも母に叱られた。母はほかの子供のほう私より好きだと思った。母への不信感が生じた。 「V-②」自分のヘアスタイルや服などに関心を持つようになっていた。眉までもきれいにするほど自分の格好を重んじていた。 「V-③」自分が社長の真似をすることが好きだった。社会に役立つ人になりたいと決心した。目的感がつよく、よく有名な社長に関するテレビ番組を見た。 「V-④」難しい化学問題など解決でき、高校生の時、毎年国家的化学コンテストに受賞し受賞した。時々それらの症状を見ると、優越感が生じて、皆より優秀しているという考えがわいてきた。 「V-⑤」中学生時の日録を再読したら、当時のアイデンティティ拡散をわかる。何をやりたいか、将来どの仕事をやりたいか、どの高校に入りたいか、どの専門科目を選びたいかよく悩んでいた。 「V-⑥」高校生時、アクション映画に夢中になった。俳優のように強くなりたく、女にしては筋肉を成長させたかった。スカートは絶対に着なく、男っぽい服を着たかった。それは両性的拡散を体験したと思う。 「V-⑦」高校生時、毎年クラス長になるように好捕した。皆に選挙してもらうために一生懸命説得し、課外活動に参加した。3年間ずっとクラス長の役割を果たし、指導性と権威を感じ知ったと思う。 「V-⑧」ベトナムの社会では工業で女性が働ける仕事はないという信念は揺るがない。石油化学が好きであったところで、大学で専門として勉強すると、卒業した後仕事はないはずだという恐れがあった。そのため、石油化学技術者になるという夢をあきらめた。 「VI-①」自分の会社を作るとき、たくさんのお金が必要なので、本当に困る。友達が何人も手伝ってくれて、お金を貸してくれる。色々な依頼し、信頼感が高まるではないかと思う。 「VI-②」麻酔や覚醒剤などの社会の悪い誘惑巻き込まれないように、健康な生活を送って、出世した友達だけとの関係を作ったほうがいいと思う。 「VI-③」人間関係を広めるために、バスケットボールクラブに参加したい。いろいろな人と話し合い、うれしくなるだろう。私の名前は多数の人に知られ、積極性を感じられると思う。 「VI-④」卒業した後、インタビューに不合格し、自分が好きな仕事に勤められないとしたら、自分の能力への劣等感がわいてくるだろうと思う。 「VI-⑤」自分が何をやりたいか、どんな仕事に打ち込みたいかはっきりわかるようになる。自分が好きな仕事に努力することで、自分のアイデンティティが定義づけられるだろう。 「VI-⑥」いつも恋人のそばにいて、一緒に食べたり、寝たり、映画を見たりすることがうれしくてたまらないと思う。一分でも外すことができないほど満足する気持ちがする。 「VI-⑦」仕事に取組むために、家族を作ることは全然考えないかもしれない。 「VI-⑧」死ぬまで働きたくない。できれば早く退職したいと思う。退職した後の充実な生活を送るために、お金をたくさん稼いで、貯金するつもりだと思う。 「VII-①」友人が裏切られるとしたら、がっかりして、人への不信感が高まるだろう。誰にも信頼しないだろうと思う。 「VII-②」20年代時のように夜遅くまで外で遊んだり、夜更かししたりすることをやめる。自分の健康に気を付け始めたり、自分の飲食に注目し始めたりする。 「VII-③」色々なところや文化を経験するために、仕事をやめて、よく旅行する。生活の豊富な体験を目的に、たくさんの国へ行ったり、地方の食べ物を食べたりするつもりである。 「VII-④」学生の時の賞状を見たら、誇らかに思う。自分が一生懸命頑張って、いい大学に入れたり、いい仕事に勤めたり、たくさんのお金が稼げたりしたのに誇るだろう。 「VII-⑤」いつも自分の趣味や関心など自分のことについて話したいだろう。他人に感心してもらいたい気持ちになると思う。 「VII-⑥」恋人があるけど、まだ家族を作っていない。病気になるとき、自分のそばに誰もいなく、看護師に依頼する仕方ない。その時、孤立感を強く感じられると思う。 「VII-⑦」犬を飼うことにする。子供はないから、時々寂しく感じるかもしれない。そのため、犬を世話することで、生活の幸せを探すようとする。 「VII-⑧」数えきれないほどたくさんの人と付き合うことによって、人を見ると、どんな人か、どんな人格を持っているか推測できる。 「VIII-①」問題が何かあるとしたら、弁護士に相談し、アドバイスを求める。死んだ後の遺言状の実現を弁護士に任せて、すっかり確信すると思う。 「VIII-②」目が悪くなるとか、耳が聞こえなくなるなど体の状態が次第に悪化していって、他人に世話をしてもらう仕方ない。多分トイレさえちゃんと自分でできないかもしれないと思う。 「VIII-③」母のお金を盗むことなど子供のころにやってきた悪いことを見かえると、罪悪感が生じた。 「VIII-④」よく自分の職歴における功績を思い出すと思う。社会に役立つ成功を成し遂げたから、誇らかに思って、満足する気持ちを持つ。 「VIII-⑤」老年期になると、自分が社会の中に誰か、どんな役割を果たすかをはっきり理解できる。死ぬまで何をやりたいか迷うことは全くない。 「VIII-⑥」夫と一緒に何にも悩まず、すごい時間を過ごし、生活していくと思う。 「VIII-⑦」若い者にアドバイスを与えたり、困るとき手伝ってあげたり、完璧な人になるように積極的に指導をしたりしようと思う。 「VIII-⑧」好きなことを存分にやってきた人生を振り返り、満足感がわいてくる。

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